灯りのさんぽ道 [なんとなく雑記]

京都・嵐山 花灯路を歩いてきました。
2011年ももうすぐ終わり。
いつもなら、早いな~とか、あっという間だったな…とか思うのに、
本当にあっという間ではあったけれど、早く終わって欲しいような気もする、
心の重い1年でした。多分誰にとっても。

例によって写真と本文はリンクしておりません^^;
東日本大震災から始まって、長野・栄村や富士宮の大地震、新潟・福島豪雨、台風……
和歌山の白浜周辺にはみかん畑を営む親戚がいるのですが、
死者・行方不明者92名が出た台風12号に被災。
幸い皆無事でしたが、山が半分ごっそり崩れ落ちる光景は、恐ろしいものがありました。

竹林の小道や落柿舎、大河内山荘などを灯りと花で彩るイベントです
手紙を書く女@フェルメールからのラブレター展 [美術展・映画など]

目の前に京都タワー
確かこのブログは旅ブログだったはず……
なのでそれらしく、待ち合わせのJR京都駅から始めてみます。
相変わらず凄い。昔の京都駅がどんなだったか、思い出せません(@_@)
多分あまりに巨大なので、苦々しく思う人や、好きじゃないと言う人もいるだろうと思います。
私自身はカタイコト言わないタイプなので、これはこれで楽しんでます^^;

あちらに見えるのは伊勢丹の大階段。
ふだんは階段というより休憩所のベンチ状態になってますが、
さすがに暑すぎて人は殆ど座ってませんでした。

カフェから見えるここも京都駅の風景
いつ来ても人がいっぱいの京都駅ですが、私が好きなのは京都タワーに向かって右側、
京都劇場の上にあるエリアです。ここのカフェで友人とランチをとってからフェルメール展へ。
駅前から100系統銀閣寺行き(急行)バスに乗ります。
このバスは、三十三間堂→清水寺→八坂神社→平安神宮→銀閣寺と、有名所を結ぶルートなので大人気。
混んでましたがなんとか座れました。バス代は220円なり。
駅前の渋滞を抜けるのにずいぶん時間がかかってました。

約25~30分で「京都会館美術館前」。
平安神宮の大鳥居に向かって、左側が京都国立近代美術館、右側がお目当ての京都市美術館です。

「フェルメールからのラブレター展」
こんな酷暑の、お盆真っ只中の京都なんて、罰ゲームみたいですが
できうる限り日差しの下には出ないようにします。。

京都市美術館は昭和8年開設。
中に入るのは本当に久しぶりです。

玄関を入ってすぐのホールです。
屋外には人は並んでいませんでしたが、中に入ってすぐ、
講堂のような広い、アンティークな部屋で入場待ちの列がありました。
10~15分くらい並んだかな。
フェルメールの絵3点のパネルがあったので、これで予習をしながら、涼しい部屋で待つことができました。
もし炎天下で長蛇の列だったらあきらめようかと思ってました。。

「青衣の女」アムステルダム 国立美術館
日本初登場ですね。
修復前の写真を見ていたせいか、ずいぶんと洋服の青が
鮮やかに感じました。
お腹に赤ちゃんがいるのかな。
ちょっと不安で心細いような気持ちの中、
遠く離れた地で仕事するダンナ様からの手紙を読んでいる…
そんな勝手な想像をしてしまいました。

ワシントン ナショナルギャラリー「手紙を書く女」
女というよりは少女のようですが……
この黄色のジャケットは、フェルメール作品の中で
6回登場するそうです。
その中から並べてみますね。
※ 以下4点は今回は来てないですヨ

ロンドン、ケンウッドハウス「ギターを弾く女」
楽しくギターを弾いていたら……

アムステルダム、国立美術館「恋文」
召使の女性がやってきて、お手紙を……(どきっ)
手紙を仲介する召使と女主人というプロットが
流行だったんでしょうか?
というかギターじゃないですね。これはマンドリン??

「女と召使」ニューヨーク、フリック・コレクション
門外不出のフリックコレクションです。
これだけは日本に来ることはありません。
そう言われると見たくなる……
この手紙は、今書き終わって召使に預けたところでしょうか?
こんな感じで良いかしら……みたいな。。

「真珠の首飾り」ベルリン、国立美術館
手紙をやりとりしてどきどきして
ちょっと真珠の首飾りをつけてみたくなったりするのも、
乙女心です?
この絵は2012年西洋美術館でのベルリン国立美術館展に
来日するそうです。
なにか、物語絵のような、
日々の生活の中の感情が伝わってくるような
そういう絵が好きです。
今回出展されている3枚の内のもう1枚、
アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵 「手紙を書く婦人と召使」は、
2008年、東京都美術館にも来日しました。
その時のブログはこちら。もしものすご~くお暇でしたらどうぞ……

今回出展されている「手紙を書く女」
この絵には、フェルメール独特の「窓」は描かれていませんが
服の袖に光が淡く反射しているようで
すぐ目の前に窓があるような気がしました。

真珠のネックレスとイヤリングもよく出てきますね。
真珠の耳飾と言えば、「真珠の耳飾の少女」(青いターバンの少女)
オランダのマウリッツハイス美術館が2012年4月~拡張工事のため
2012年7月~9月東京都美術館、10月~12月神戸市立博物館に来日予定です。
「マウリッツハイス美術館展」のニュースはこちら。
ちなみに「デルフトの眺望」などは、4月24日からハーグ市立美術館にて展示されるそうです。
「真珠の耳飾りの少女」は日本に来た後、アメリカを旅するんだとか。
どうかどうか無事に来日しますように……

美術館横の琵琶湖疎水。
春には桜が美しいところです。
鷺がいます。見えますか?

何かを追って何度も左右に飛んでいました。
帰りはこの疎水沿いに東山駅まで歩き、地下鉄で帰りました。

京都でのフェルメールからのラブレター展は10月16日まで。
10月27日~12月12日 宮城県美術館
12月23日~2012年3月14日 東京Bunkamura ザ・ミュージアム
セガンティーニ展@佐川美術館 [美術展・映画など]
夏休みの1日、母と、琵琶湖大橋の近くにある、佐川美術館に行ってきました。
JR京都駅からちょっぴりレトロな湖西線に乗って約25分、堅田駅で下車、ここからバスで約15分です。

バスの本数がとっても少ないのがネック……
夏の暑さとか、まったりした空気とか、セミの声とか、葦の原っぱ……
今となっては誰も信じてくれないのですが、昔昔、ウィンドサーフィンにはまっていた時期があり、
琵琶湖大橋を渡るバスの中から、当時毎週末のように通っていたマリーナを久しぶりに眺めて、
一瞬不思議な空気に包まれたような、なんだか懐かしい気分に浸りました。

佐川美術館は、佐川急便さんの私立美術館。
水辺に浮かんでるような切妻屋根の建物がシンプルで素敵なところでした。
平山郁夫館、佐藤忠良館と、水に浮かぶ茶室、そしてその地下にある樂吉左衛門館からなっていて、
葦の茂る人工池が涼しげでした。

ここまで来たお目当ては、セガンティーニ展。
4月に新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されるはずでしたが、東日本大震災の影響で中止。
もう東京ではないかと思っていましたが、11月23日~12月27日での開催が決定したそうです。

着いたのはちょうどお昼時……
美術館内のカフェでランチをしてから見ようかと思いましたが、待ってる人が15組ほど。
名前を書いてから、先にセガンティーニ展を見ることにしました。
この美術館はどこの展示室も、何度でも出入り自由になっているので良かったです。
私達もさっとセガンティーニ展を眺めた後にランチ、
平山郁夫展や佐藤忠良追悼展を鑑賞した後、もう一度ゆっくりセガンティーニを楽しみました。

ひとつ上の写真の階段を降りていくと、樂吉左衛門館 ↓ 。
葦の茂る池に灯かり取りがあり、地下にふりそそぐ光がゆらぐ幻想的な空間でした。

セガンティーニは当時オーストリア領だった北イタリア、アルコ生まれ。
幼くして母親を病気で亡くし、父親とも別れ、異母兄弟と一緒に暮らすものの不遇の生活を送り、
預けられた先のミラノで画家の助手になったことがきっかけで、自らも絵画を始めたようです。

「わがモデルたち」 チューリッヒ美術館(スイス)
アルプスの風景に魅かれて、ミラノから北イタリアへ移った後、スイスに移住、
やがてアルプスの高地へと、
どんどんアルプスの懐に入りこんでいくように移り住んでいったそうです。
私もそんな生き方がしたいな。。
今回の主役、「アルプスの真昼」は、同じタイトルで2枚の作品があり、
今回出品されているものはスイスのセガンティーニ美術館所蔵のもの。
もう1枚は大原美術館にあります。
近くで見ると、優雅な美女というよりは、厳しいアルプスでコツコツ働いている人らしい、
どっしりした頼りがいある女性という感じで
何かホッとさせられる雰囲気の絵でした。


「アルプスの真昼」 左:セガンティーニ美術館 右:大原美術館
2点とも展示されるかと思っていましたが、大原美術館からは来ていませんでした。
東郷青児美術館には来てくれるのでしょうか??
実家には大原美術館の「アルプスの真昼」の複製画が、ずいぶん前から飾られています。
母が倉敷に行った時に買ってきたもので、やはり母娘で好みが似ているのかな。。

「羊の剪毛」 国立西洋美術館(東京)
セガンティーニ最後の作品となったアルプス三部作は、
2731mのシャーフベルクの山小屋から描かれたもの。
現在この山小屋はセガンティーニ・ヒュッテと呼ばれ、
ハイキングコースとして日本人にも人気だそうです。
「生」「自然」「死」からなる作品は、サン・モリッツのセガンティーニ美術館所蔵。
門外不出の大作のため、今回は約40%に縮小されたレプリカや習作が展示されていました。
1899年、セガンティーニはこの山小屋で腹膜炎になり、「死」が未完のまま41歳の若さで急死。
アルプスの光あふれる画家というよりは、人生の暗さや厳しさを乗り越えて
美しい景色に憧れていった人、という気がしました。
最期の言葉は「私の山が見たい」、だったそうです。

「アルプス三部作(生)」 セガンティーニ美術館
佐川美術館でのセガンティーニ展は8月21日まで。
その後は静岡、東京へと巡回します。
静岡市美術館 2011年9月3日(土)~10月23日(日)
損保ジャパン東郷青児美術館 2011年11月23日(水・祝)~12月27日(火)
佐川美術館のサイトはこちら。
スイスのセガンティーニ美術館のサイトはこちら。日本語でも読めます^^





